ローゼンケーニッヒ
プレイ人数 :2人
ルール難易度:そこそこ簡単
所要時間 :30分
言語依存 :なし
ゲーム概要:
ローゼンケーニッヒは薔薇戦争をモチーフとしたゲームです。
薔薇戦争とは1455年にイングランドで起きた内戦のことです。
赤薔薇の紋章をランカスター家と白薔薇の紋章を背負うヨーク家イングランド王の座を巡り、30年の間も戦い続けました。
長い闘いの末に両家が和解し、二つの紋章を合わせた紋章を持つテューダー家が生まれました。
両家がそれぞれの薔薇に誇りをかけた戦いは後世に「薔薇戦争」という名を残しました。
セットアップ:
王冠のコマを盤面の真ん中に置きます。
赤と白の騎士が描いてあるカードがそれぞれ4枚あります。これらをそれぞれのプレイヤーボードに置きます。(ボードの両脇)
残りの24枚のカードは8方向のいずれかの方向に剣が向いていて、上の王冠の所にⅠからⅢとあります。
これらのカードを良くシャッフルし、各プレイヤーに手札を5枚配り、それらを公開します。
その際は、王冠の向きは必ず合わせてください。
上記のように盤面が揃っていれば、セットアップが完了です!
ゲームのルール:
このゲームでは、できるだけ繋がっている大きな領土を作ることが目標です。
プレイヤーは順番でターンを行います。
自分の手番でできることは3つの中から1つ選ぶことができます。
1. 進軍
2. カードを一枚引きます
3. パス
1. 進軍
手札のカードを一枚使って、進軍します。
王冠駒を剣の向きに王冠の上の数字分だけ進みます。
写真の例だと、左下方向に1歩、ですね。
オセロのようになっている薔薇駒を進軍先に置きます。その際に、自分の色を上にします。
最後に、王冠駒を進軍先のバラの駒の上に載せます。
進軍できるのはあくまで盤面上かつ空いているマスに限ります。
しかし、相手の駒の所に進軍することが出来ます。
進軍-攻撃
相手の駒の所に進軍するのに、騎士カードを消費しなければなりません。
騎士カードはゲーム開始時に4枚ずつ配ったカードのことです。
これですね。
例えば、白のプレイヤーは「左2」を使います。
騎士カードを消費します。
進軍先の薔薇駒を裏返して、王冠駒をその上に載せます。
当然ながら、騎士カードがなくなったら、攻撃をすることができません。
2. カードを一枚引きます
このゲームではカードが自動的に補充されることがありません。
よって、1手番を使って、カードを引く以外には手札が補充されません。
また、手札の上限は5枚なので、5枚の時にこのアクションを行うことができません。
3. パス
上記の二つのアクションのどちらも行うことが出来ない場合、強制的にパスになります。
攻撃しかできない進軍であっても必ず進軍しなければなりませんのでご注意ください。
ゲーム終了条件:
このゲームは終了条件が2つあります。いずれかが達した場合、ゲームが終了します。
その1:両プレイヤー共にパスをした場合。
その2:最後の薔薇駒が置かれた場合。
ゲームが終了したら、得点を計算します。
得点:
このゲームの得点計算方法ですが、ちょっと特殊です。
自分の全ての陣地のそれぞれの大きさ(駒の数)の2乗の合計です。
つまり、5マスの陣地と3マスの陣地を持っている場合、
25+9=34ポイントという計算になります。
「メビウスさんのポイント早見表」
個人感想:
★★★★★★★★☆☆ 8/10
2人専用の定番ゲームと言われているだけあります。面白いです。
運要素が絡みながら、全部の情報が公開なので、程よいアブストラクトゲームです。
しかも全種類のカードが一枚ずつしかないのでカウンティングが可能で、確率計算で引くタイミングを変えるなどのガチゲーマー向けでもあります。
ルールもシンプルで、将棋やチェスがとりつきにくいと思う方にもオススメできる簡単なゲームですね。