中国カード
カード番号 | 6 |
カード名 | 中国カード |
英語名 | The China Card |
出現時期 | 序盤戦(Early War) |
陣営 | 中立 |
作戦値 | 4 |
カード効果 | ゲーム開始時はソ連プレイヤーが表向きで所持する。 このカードの全作戦値をアジアに使用する場合、作戦値+1。 このカードを使用したら裏返して相手プレイヤーに渡す。 第10ターンの終了時にこのカードを所持しているプレイヤーは+1VP。 米がこのカードを使用した場合、#35「台湾議決案」を無効にする。 <中国内戦中>このカードをゲームに追加せず、ソ連が中国内戦を解決したら表向きでこのカードを受取る。 |
シンプルに4OPカードです。弱いわけがないが、あまり使いたくないカードです。
当然、このカードを使うと相手に渡され、ゲームの終了時に1VPだからというのもありますが、このカードの一番重要な役割は手札の整理です。
使うと負けるカードが手札に3枚あるとして、1枚は宇宙に飛ばして1枚は持ち越して、残りの1枚はどう処理しましょう?
そういう時は中国カードがあると心強いです。
最終得点計算に入ると負けるけど、押し勝ちする寸前です!という時にこのカードを宇宙に飛ばすという使い方もできることを覚えておきましょう。
USSR
このカードのありがたみですが、そこまで感じることはないのが本音です。
五カ年計画とソ連への穀物輸出が同時に使用された時にこのカードがないと8ラウンド目がないといったところでしょうか。
中国内戦ルールでプレイしておらず、ベトナム蜂起と合わせて東南アジアに6OPを使用できる化物カードにはなりますが、それぐらいかと。
また、中国内戦ルールでプレイしている場合、先にウスリー川紛争をOP使用で内戦解決してから中国カードを渡しましょう。
US
ソ連よりもこのカードのありがたみを感じることが多いでしょう。
ウスリー川紛争やニクソン訪中が宇宙に飛ばす候補カードになったり、ケネディ暗殺から逃げる方法の1つでもあります。
当然、台湾決議案が継続中の時に中国カードを使用すると、合計3VPを失うことになるのでご注意ください。
基本的にはこのカードを守っておきましょう。
歴史的背景
中華人民共和国は冷戦の中ではかなり重要な役割を演じていました。
アジアや第三世界と呼ばれている新しく独立した国々に多大な影響力を及ぼしているため、力の均等が不安定の第二次世界大戦後では特に大きな影響力を及ぼしていました。
冷戦初期では中ソ友好同盟相互援助条約などで親ソ路線を貫いていたが、1956年のニキータ・フルシチョフのスターリン批判から中ソ対立が徐々に深刻化していました。
1962年10月に中印国境紛争にソ連がインドに武器援助を行い、同月キューバ危機の際に中国がソ連を批判したことによって、中ソ対立の深刻化が西側に知れ渡りました。
1969年の中ソ国境紛争が中ソ対立をエスカレートさせ、1972年のニクソン訪中からの1979年の米中国交正常化で中国は実質親米路線を歩み始めました。
しかし、1981年に主席となった鄧小平はソ連と友好関係を築き始め、1985年にゴルバチョフ書記長の訪中で中ソ対立が溶けたと見られます。
史実上でもそれぞれの勢力に加担したり対立したりする様子はまさに使用した後に相手に渡す中国カードで表現されているのがたまりません。