ヨーロッパの得点
カード番号 | 2 |
カード名 | ヨーロッパの得点 |
英語名 | Europe Scoring |
出現時期 | 序盤戦(Early War) |
陣営 | 中立・得点カード |
作戦値 | - |
カード効果 | 存在:3 優勢:7 支配:勝利 支配下にある域内係争地ごとに+1VP。 支配下にある敵超大国の隣接国ごとに+1VP。 保留不可。 |
ヨーロッパの得点カードは序盤から存在しながら、プレイヤーに即時優勝を持たせるカードの1つです。ヨーロッパの国は全体的に安定値が高く、支配するのにも一苦労なことが多いです。ましてや支配は夢のまた夢と言ってもいいでしょう。
しかし、ヨーロッパ支配は不可能でもありません。
序盤ならソ連の攻勢によって簡単に落ちることだってあります。アメリカが初期配置でイタリアに影響力を置いてあれば、イタリアに対してクーデターをすれば高い確率で取れます。置いていなければ、初手で取りに行けば問題無いでしょう。西ドイツはベルリン封鎖やコメコントラップで影響力を一掃できる可能性もあります。スエズ危機とド・ゴール首相でフランスを獲得できればお手軽ヨーロッパ支配になります。問題があるなら、社会党政権をHLするだけでUSの防御を貫通できます。
終盤ならアメリカがヨーロッパ支配を達成することはそう珍しくもありません。
序盤からイタリア、フランスと西ドイツを死守すれば、ヨハネ・パウロⅡ世教皇選出からの連帯でポーランドは落ちる事が多いです。「この壁を壊しなさい!」で東ドイツもボロボロになります。東欧の動揺とチェルノブイリ原発事故が来たらもう目も当てられません。
ヨーロッパ支配はなかなか達成できないが、ドミノ倒しみたいに起きる時は一瞬で崩壊します。よって、基本的にはヨーロッパの係争地を過保護することをオススメします。また、ヨーロッパ支配を取るためには多大な作戦値が必要です。作戦値を全力でヨーロッパに投入しても支配が取れなかった場合、他の地域は支配される可能性が高いので、VPによる勝利はあまり望めなくなります。
USSR
大前提として、ヨーロッパ優勢を捨てたほうがいいです。
最大の原因としては、マーシャル・プランが起動されるだけで支配国の数が押し負けることが多いです。なので、基本的にはヨーロッパを捨ててください。アジアと中東に力を割いた方が大分ゲームが楽になります。初手でコメコンがあれば、コメコントラップを仕掛けましょう。コメコンがなければ、ヨーロッパ支配は考えないほうが良いです。(中国内戦が解決した後に、手札にベルリン封鎖と共産主義の脅威/追放があれば行ってよし)中盤戦になったら、とりあえず、ポーランドと東ドイツに影響力をつぎ込もう。2点ぐらい上回っても心持たないぐらいと考えましょう。基本的にはヨーロッパ支配はされることが多いだけで、することは滅多にないので、ご注意ください。また、ヨーロッパが支配された時に、唯一の救いはワルシャワ条約機構なので、基本的にはワルシャワ条約機構を終盤戦まで持ち込むように序盤戦では使用しないこと。
US
基本的には支配される心配はないが、ベルリン封鎖がかなり要注意です。
手札に来たら、社会党政権などを捨て札にすれば問題はないです。しかし、発動された時に手札に作戦値が3以上のカードがなければ、かなり大変なことになります。余力があれば、序盤にフランスを取って置きたいところですが、余力なんてあるわけがありません。とりあえず、イタリアが落ちないことを祈りましょう。終盤になると、上述の様に怒涛の攻勢でヨーロッパを覆すチャンスはありますので、VPの勝ち筋がなくなったらヨーロッパ支配を狙いましょう。
歴史背景
45年間の冷戦の間に、多くの命と天文学的数字の金銭が費やされ、果てに世界各地に紛争が起きていました。
これらの原因はドイツの未来のため、と言っても過言ではありません。
ヨーロッパは常に冷戦の要であり、ヨーロッパが支配されては敗北と言わざるをえないでしょう。