中東戦争

中東戦争

013

カード番号 13
カード名 中東戦争
英語名 Arab-Israeli War
出現時期 序盤戦(Early War)
陣営 ソビエト連邦
作戦値 2
カード効果 汎アラブ連合がイスラエルに侵攻する。
ソ連は軍事作戦マーカーを2進める。
ダイスを振り、イスラエル及びイスラエルに隣接する米の支配国ごとに-1する。
4-6でソ連の勝利。
勝利の効果:2VP、イスラエルにある米の影響力をすべてソ連の影響力に置き換える。

USSR

1ターン目のヘッドラインに最適のカードの1枚です。
meこれ以上長引くと、成功率が下がるというのが主な原因でもありますが、イスラエルからアメリカの影響力を半分消せます。
イランのクーデターが成功すれば、もう中東全体が共産主義に傾きます。
中東の得点の存在の3VPすら許さなくなるので、成功する時のペイバックが絶大です。

UScampdavid

OP使用して、影響力をレバノンとヨルダンに配置してイベントを発動させることが多いです。
イベントの前にOPを使用することが一番多いカードではないかと思うぐらいです。
ソ連が中東戦争に成功すると、影響力を中東に戻すことはほぼできなくなるので要注意です。

歴史背景

オスマン帝国の最後のスルタン、メフメト6世

中東戦争はパレスチナ問題が始まりと言われております。パレスチナ問題は第一次世界大戦に遡ります。
第一次世界大戦に、パレスチナを支配しているオスマン帝国はイギリスを対立しました。
その際に、イギリスはオスマン帝国の内部の綻びを作るため、アラブ人の協力を求める代わりにアラブ独立国家の樹立を約束しました。(フセイン・マクマホン協定、1915年)
一方、経済的な成功を多く収めたユダヤ人から資金提供を受けるために、ユダヤ人の国を作ると言いました。(バルフォア宣言、1917年)
しかし、パレスチナにあるエルサレムはユダヤ教、イスラム教とキリスト教の聖地であり、イギリスの発言が大きな矛盾を生じました。
アラブ人とユダヤ人の協力が功をなし、オスマン帝国が第一次世界大戦に惨敗し、領土を大部分失い、1922年にオスマン帝国が崩壊しました。イギリスは矛盾している約束をなかなか果たそうとせず、そのうちに第2次世界大戦が勃発しました。
その際に多くの迫害を受けていたユダヤ人はパレスチナに逃げ込み、原住民であるアラブ人が不服を感じ、ユダヤ人とアラブ人の対立が始まりました。
第2次世界大戦の終戦後、1947年11月29日にアメリカとイギリスによる一方的な法案、パレスチナ分割決議が国連に提出され、可決しました。
1948年5月14日に、イスラエル独立宣言が公に宣言されました。不服を感じたアラブ諸国がその翌日にイスラエルを攻撃し、第一次中東戦争が始まりました。
アメリカの支援を得ているイスラエルは3回に渡る中東戦争にも完勝を収め、不敗神話を誇っていました。
しかし、1973年に第4次中東戦争が勃発し、不意打ちを食らったイスラエルは初戦で大きな被害を背負い、最終的には勝ったものの、不敗神話が大きく揺らぎました。
1978年9月17日にキャンプ・デービッド合意が調印され、中東戦争に幕を閉じました。しかし、その際にもパレスチナの自治については協議が決裂し、パレスチナ分割決議が未だに実現されないままでした。

中東戦争一覧

別名 年月日 原因
1次 独立戦争 1948/5/15~1949/3/10 イスラエルの独立
2次 スエズ危機 1956/10/29~1956/11/7 ナセルがスエズ運河を国有化
3次 6日戦争 1967/6/5~1967/6/10  イスラエルが嘆きの壁を奪還のため
4次 ヨム・キプール戦争 1973/10/6~1973/10/24 6日戦争の雪辱を晴らすため

余談ですが、第1次オイルショックの原因は第4次中東戦争であるヨム・キプール戦争が起因です。

コメントを残す