ワルシャワ条約機構
カード番号 | 16 |
カード名 | ワルシャワ条約機構 |
英語名 | Warsaw Pact Formed |
出現時期 | 序盤戦(Early War) |
陣営 | ソビエト連邦 |
作戦値 | 3 |
カード効果 | 東欧の4カ国からすべての米の影響力を取り除くか、東欧にソ連の影響力5を配置する(1カ国に2まで)。 #021「北大西洋条約機構」が使用可能になる。 |
このカードの使用方法については賛否両論が多いと思いますが、筆者はこのカードの真価は終盤戦だと思っています。
よって、このカードについての評価はそのような偏見込みの使い方となります。
USSR
OP使用です。何があってもイベントを使ってはいけません。終盤戦に持ち込みましょう。
6ターン目で引いてきたら、10ターン目まで持ち越すことを考えましょう。
チェルノブイリ、「この壁を倒しなさい!」、連帯などでヨーロッパ制覇を逃れる唯一の手段ですから、絶対持っておきましょう。
10ターン目の最終アクションラウンドでポーランドと東ドイツからアメリカの影響力を全部取り除けば、アメリカがヨーロッパ制覇を諦めるしかなくなります。
また、NATOの発動条件を遅らせるのもイタリアでの地域紛争と特別な関係を弱体化する最も有効な方法ですので、ワルシャワ条約は終盤までサインしてはいけません。
US
できるだけ早めに使いましょう。数少ない3OPカードでもあるので、気にせずに使いましょう。
ワルシャワ条約を継続中にすると、NATOが起動されやすくなるので、序盤から特別な関係が猛威を振るうことも可能になります。
筆者はどこまでこだわるかというと、ベルリン封鎖が手札にあって、3OP以上のカードはワルシャワ条約機構しかなくてもこのカードを起動してベルリン封鎖を持ち越します。
最速で使用すると、ヨーロッパが固められるだけであって、特にヨーロッパを攻めるつもりがないなら全くもって問題にもなりません。
むしろヨーロッパを攻める時に発動され、足をすくわれる方がよっぽど問題になります。
なので、手札に来たら何も構わずに初手で使いましょう。
歴史的背景
1955年5月14日に締結されたこの条約の正式名称は友好協力相互援助条約機構です。締結された場所、ワルシャワをちなんでワルシャワ条約と呼ばれることが多いです。
ソ連が先頭を切って結成した東欧諸国の軍事同盟ですが、実際には北大西洋条約機構(NATO)に加入した西欧諸国に対抗して作られました。これの結成によって東西の二大軍事同盟が結成され、対立図が出来上がりました。
しかし、お互いの存在も無視できない力を持っているゆえ、冷戦が本格的に成立しました。
加盟国がソ連、ポーランド、東ドイツ、チェコスロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、アルバニアの8ヶ国です。東欧国であるユーゴスラビアは独自路線のため参加を拒みました。
アルバニアは1968年のチェコ事件(プラハの春)でワルシャワ条約機構軍がチェコスロバキアに軍事介入をしたことに納得できず、脱退しました。